今月は、「もったいない」
「もったいない」は本来、自分にとって分不相応にありがたいものという意味です。今回は、無駄にすること自体をもったいないとして選句しました。次回のお題は「手紙」です。
   
入選
座る人ないのに便座 ぬくぬくと  妻鹿信彦
両方の祖父母がくれたランドセル 田中良典
冷蔵庫秘蔵の珍味賞味切れ 大矢伸
安売りのトマト半分腐らせる 浜崎葉月


準入選
解いた毛糸姿変わって首に巻く 小川昌子
年金で今日も一日ありがとう 熊さん
墓石は一つでよろし夫婦です
ご飯粒もったいないという躾    寺井実
電話メモチラシの白紙使う妻   やまさん
もったいないきれいな肌に厚化粧
終宴の残りの酒がうしろ髪    足立茂  
弁当屋賞味期限の涙かな まさじ
食べ残しさらえる妻のメタボ腹 小倉誠や
使い捨てなのに洗ってもう一度 泉美和子
もったいない食べて寝るだけの日々   平松尚子
弁当は蓋の米粒まず食べる     
汚染米もったいないないな気が晴れぬ 永井俊樹
もったいないつもりつもってごみの山 二宮千栄幸
ネギ根っこもったいないと植えてみる   川柳だいすきっこ