内科・糖尿病内科  (166号載)

2017年02月更新記事
糖尿病・生活習慣病のお話 (12) 糖尿病食レシピ❷
治療継続のために当院で用意している糖尿病食レシピを紹介します。2回目は「3色野菜のナムル」。色鮮やかなナムルは、常備菜におすすめ。簡単でたっぷりの野菜がとれますよ!

材料(5人分)
・ほうれんそう 1把
・もやし 1袋
・にんじん 1本
【たれ】
・ごま油 大さじ3
・白ごま 大さじ2
・しょうゆ 大さじ1
・鶏がらスープの素 小さじ1/2
・塩 少々


1食分あたり(全体の1/8)
エネルギー51kcal、脂質3.4g、糖質2g、食物繊維2.5g、塩分0.4g

レシピ
20170210-p_namuru.jpg
❶ にんじんは長さ4~5㎝の細切りにする。
❷ ほうれん草はたっぷりのお湯で茹で、水にとる。軽く絞って、4~5㎝に切る。
❸ ほうれん草を茹でた鍋ににんじん、もやしの順に入れ、2分ほど茹で、水を切る。
❹ ボールにたれを合わせ、3種の野菜を入れてあえてできあがり。


林医院 林 功 (日本糖尿病学会専門医)


西宮市甲子園口3丁目9-23 (JR甲子園口駅から南西徒歩3分)
TEL0798-64-1551
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内科・糖尿病内科  (165号載)

2016年12月更新記事
糖尿病・生活習慣病のお話 (11) 糖尿病食レシピ❶
今回より、治療継続のために当院で用意している糖尿病食レシピを紹介します。1回目は「ベーコンとモロヘイヤのスープ」。クレオパトラも愛したといわれるモロヘイヤ。不足しやすいビタミンやミネラル、食物繊維を多く含んでいます。外食がちな方、食事の偏りが気になる方に特におススメの一品です。

材料(5人分)
・モロヘイヤ 1束
・ベーコン 50g
・にんにく 1かけ
・オリーブオイル 大さじ1
・コンソメ 1個
・塩コショウ 少々
・水 750ml

レシピ
20161208-p_hayashi.jpg
❶ モロヘイヤは葉っぱのみを摘み取る。
❷ 大きめの鍋にたっぷりの湯を沸かし、1分ほど茹でる。水にとって、絞り、細かく刻む。
❸ にんにくはみじん切り、ベーコンは細切り、玉ねぎは薄切りに。
❹ ❸をにんにくから順にオリーブオイルで炒める。玉ねぎがしんなりしたら、水とコンソメ入れて10分ほど煮る。
❺ ❷の刻んだモロヘイヤを入れて出来上がり。

(1人分あたり)エネルギー72kcal、タンパク質2.4g、脂質5.6g、糖質0.6g、食物繊維1.3g、食塩0.6g


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2016年10月更新記事
糖尿病・生活習慣病のお話 (10) 糖尿病治療における食事療法について

糖尿病患者さんにおいて食事療法は、最初に学ぶべき基本の治療法です。従来の糖尿病食事療法は、カロリー制限が中心です。糖尿病患者さんが医療者から推奨される摂取カロリー量は、厚生労働省の決める日本人の栄養所要量に比べてかなり少なくなっています。このため食事療法の継続は困難になっているのが現状と言えます。治療の継続のためには、色んな工夫が必要になります。前回紹介した「糖質制限食」も林医院の取り組みの一つです。糖質制限食の他に、当院では治療継続のために実際の「糖尿病食レシピ集」を用意しています。次回のコラムからは独自の糖尿病食事レシピを紹介していきたいと思います。

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2016年08月更新記事
糖尿病・生活習慣病のお話 (9) 糖尿病治療における糖質制限食について

最近、極端な糖質制限食が流行っています。確かに必要以上に糖質を制限すると、糖尿病は短期間で治りますが、体の負担が強く、一部の方では心臓病を悪化させてしまうこともあります。
このため安全に糖質を制限する場合1日150g前後の糖質は摂取する事が必要だとされています。実際日常の食卓で気をつけないといけない糖質は“白いご飯”です。1食の中ではご飯の糖質量が一番多く、重量の4割が糖質量にあたります。めん類は茹でて水を切った状態の重量の20%が糖質量です。おかずは量や質になく糖質量は約20gとされています。
2型糖尿病の患者さまはこのように簡便な方法で摂取する糖質を把握され、ご自身にあった食事療法を選択していくことになります。この方法を「カーボカウント」と我々は呼んでいます。適切な糖質量を簡便にコントロールする方法の取得が糖質制限にとって必要と言えます。

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2016年06月更新記事
糖尿病・生活習慣病のお話 8 糖尿病患者における糖質制限食について

ちょうど10年前ぐらいにアトキンスダイエットというダイエット法が流行っていました。最初の2週間は炭水化物の摂取量を1日20グラム以下にするという凄まじいダイエット法です。糖尿病患者においても体重減少効果に優れ、病気が治っていく過程を目撃して感心したことを覚えています。しかしその後の経過では、ほとんどの患者さまは長続きせず、リバウンドを繰り返すようになりました。また過剰に糖質制限すると、動物性蛋白の摂取が増えてしまうため、動脈硬化性疾患による死亡率が増加してしまう事もその後報告されています。
アトキンスダイエットはさておき、最近の緩やかな糖質制限食は改良が進み、優れた治療法として認知されるようになってきました。しかし扱い方では「諸刃の剣」にもなります。管理栄養士の元、厳格に進めていく必要がありそうです。
次回のコラムでは、実際のクリニックでの指導方法について詳しく解説していこうと考えています。

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2016年03月更新記事
糖尿病・生活習慣病のお話 7 運動、食事療法の効果について

経済アナリスト森永卓郎氏の某CMへの出演が、大きな話題を呼んでいます。約4か月の糖質を制限した食事改善とジムでのトレーニングの結果、2か月半で体重を約20キロ減らすことに成功したそうです。内臓脂肪が減ったことで糖尿病が改善し、これまで月8000円かかっていた注射代や薬代がいらなくなり、結果的には大きな節約につながったとのこと。
厳格な食事療法や運動療法に対する危険性への議論は置いておくとして、大変すばらしいことだと思います。薬物療法により血糖を下げることも大事ですが、糖尿病の治療の基本は生活習慣の改善が大切です。しっかり約束事を守れば、食事療法や運動療法によりインスリンや血糖降下薬から離脱できることも少なくはありません。
次号のコラムでは、糖質制限など話題の食事療法についてふれていきたいと思います。

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2016年01月更新記事
糖尿病・生活習慣病のお話 6 糖尿病治療の妙

昨年10月に、糖尿病標準治療に新薬であるSGLT2阻害薬のエンパグリフロジンを上乗せすることで、2型糖尿病患者の心血管イベントのリスクが有意に低下したとするEMPA-REGOUTCOME試験の結果が第51回欧州糖尿病学会で報告されました。全死亡リスクを32%、心血管死リスクを38%低下させることなども示され大変話題になりました。では私たち専門医は、明日からこの薬ばかりを使うかというと当然そうではありません。論文におけるサブグループで解析をしたところ、年齢では高齢者(65歳以上)で有益性が高く、BMI30未満の群で有益性が高かったことがわかっています。つまり従来この薬の適応であったはずの若年肥満層にはあまり効果がなかったことも考慮しないといけません。この試験の患者層は血管イベントの既往のある2型糖尿病という、日本の日常診療では稀な患者様である点も注意が必要です。糖尿病治療は一筋縄ではいきません。複雑なパズルをひも解いて選択薬を決定していく点に糖尿病臨床の妙があります。

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