活動や事業を誇りに思えるロゴづくり

グラフィックデザイナー
清水 彬仁 (しみず あきひと)さん

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profile


1983年大阪府生まれ。関西大学経済学部卒業。地方銀行を退職後、日本画家河原碧子氏に師事、グラフィックデザインを学ぶ。NPO活動を通じて広報物・デザインを担当、7年間ボランティアで制作。広告・サイン・ディスプレイ等、デザイン事務所を経て、兵庫県西宮市を拠点に、LEADER設立。グラフィックデザイン制作に取り組む傍ら、西宮を中心とした地域ブランド開発事業への参画、デザイン創出、レクチャー、地域イベント運営や展示企画等も積極的に行っている。日本グラフィックデザイナー協会[JAGDA]正会員。★LEADER西宮市戸田町2-7GoodHeart内
info@leader-design.jp



大御所から気鋭の新人まで人気クリエイターの仕事を伝えるデザイン誌「デザインノート」。昨年11月の特集「日本全国のロゴ&マーク」に、西宮でデザイン事務所を主宰する清水彬仁さんが選ばれ作品が掲載されました。



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■東京オリンピックの新エンブレム(ロゴ)を手がける野老朝雄氏が巻頭インタビューを飾る企画に掲載とは素晴らしいですね。


グラフィックデザイナーに広く愛読されているこの雑誌に掲載していただけるとは思いもよりませんでした。私のプロフィールと作品が6点。なにより、その中の一つに西宮での暮らしのスタートを切った苦楽園での最初の作品「楽フェス」のロゴが掲載されたのが嬉しかったです。


■「楽フェス」との出会いは?


たまたま、西宮での活動拠点にした苦楽園で、セレクトショップ「RAT★RACE(ラットレース)」の客として店主の小川さんと親しくなりました。ある時、小川さんから「街の活性化として『楽フェス』を企画してみたい」という話が出て、そのときに協力できればとデザイナーとして参画しました。地域名を一直線でつなぎ、みんなで苦楽を共にし、この地域を楽しいものにしていこうというイベントのコンセプトを表しました。右肩上がりは高揚感、イベントそのものの「動き」を表現しています。このデザインが生まれたことで、苦楽園界隈から西宮へと、深く関わっていくきっかけとなりました。

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■清水さんの目指すロゴとはどういうものですか?


コミュニケーションのきっかけを作るものだと考えています。ロゴは想いの結晶です、依頼主から活動の目的・方向性・ビジョンをじっくりお伺いし、その想いの裏にある本質をシンボルとして視覚化します。例えば、アロエを原料に化粧品づくりをしている会社にはアロエの特徴である棘をシンボルにしたり、安心・安全で住みやすい住環境を提案している西宮の不動産会社には甲山に昇る太陽と西宮の海をシンボルとして西宮の環境の良さを表現したり。カタチとして、サービスの提供側と顧客間の信頼関係を築くためのコミュニケーションのきっかけとなり、その理念や本質が、ロゴを見た人たちへとストレートに伝わるようなロゴづくりを心がけています。特に地域に深く関わるロゴであればその土地土地の地域性も大切にしながらデザインしています。

■西宮商工会議所との新たなブランドづくりにも参加?


お店や企業がコラボレーションをして、新しい商品や仕事を生み出す新規事業「西宮+STORY」のロゴを作らせていただきました。西宮のNを東西南北に組み合わせて、活動の広がりと繋がりをイメージさせ、アイデアを星の煌きに。また文字は立ち止まったり、曲がったりしながら未来を創る光の道標を表しています。
地域性のあるロゴは、地域の人の共感を呼び、誇りに思えるものでなくてはなりません。そこに暮らす老若男女、様々な職業や立場の人の心根を感じてこそ作れるデザインがあると思います。

「デザインノート」編集部から電話があったときに「どのようにして私を?」と思わず問い返したそう。「全国のデザイン会社を徹底的に調べあげ、その中から我々が選びました」と返事。地域に携わったロゴデザインが全国に発信できる…。嬉しさを噛み締めた瞬間だったそう。西宮をデザインで盛り上げてください。