婦人科・女性内科 (166号掲載)

2017年02月更新記事
女性の悩みの相談室 ③ 女性ホルモンと中性脂肪の話

40歳代以降、腰周りが大きくなったと感じられたことはありませんか?筋肉の衰えによっておなかがたるむことがひとつの要因ですが、おなか周りに皮下脂肪がつくことも要因です。これらは加齢が原因で、加齢により筋肉量が減少し、おなか周りの筋肉が緩くなること、女性ホルモンの分泌減少にともない、血液中のコレステロール、中性脂肪は増えることによって起こります。
体型の変化は女性にとって大問題ですが、医学的にもっと問題なのは、更年期以降、女性の心筋梗塞や心不全などのリスクが増えることです。
コレステロールや中性脂肪の変化は血液検査をするとわかります。体型に変化が出てきて気になる方、食事に気を遣い、運動をしているのに痩せないとお悩みの方、一度血液検査してみませんか。健診で脂質異常症と診断された方、生活習慣の改善の相談してみませんか。

婦人科・女性内科 こじまクリニック 小嶋 哲矢 (医学博士)
西宮市田中町5-20 エスプレッソ西宮4F(阪神西宮駅から徒歩1分)
TEL0798-56-8602 http://koji-cli.com

皮フ科・形成外科 (166号掲載)

2017年02月更新記事
皮疹のお話 ① ニキビについて

ニキビは青春のシンボルといわれますが、二十歳を過ぎて発症したり、中年以降に白ニキビ(面ぽう)が出来ることもあります。ニキビでは、毛穴にある脂腺の働きが活発になり皮脂の分泌が増え、更に毛穴の角層が厚くなって毛穴がつまり、そこにアクネ菌等の細菌が感染して、赤く盛り上がります。性ホルモンの影響、化粧品による毛穴の目詰まり、過度な紫外線、不規則な生活習慣、バランスの悪い食事等がニキビを悪化させます。この時期は特にチョコレートとの関係が気になりますが、ニキビとは科学的に明らかな因果関係が無いようです。しかし、脂質や糖質を取りすぎると、皮脂の過剰分泌や毛穴のつまりが起こりやすくなるといわれています。ひどいニキビでは、凹んだアバタや盛り上がったケロイドを残してしまい、治療が難しくなります。
近年は、ニキビを出にくくする塗り薬の幾つかが医療機関で処方出来るようになったので、積極的に受診することをお勧めします。

皮フ科・形成外科
田所クリニック 田所丈嗣 (医学博士)

西宮市田中町5-20-2F (エビスタ西出口すぐ)
TEL0798-36-1112 http://tadokoro-clinic.jp

リハビリテーション科 内科・胃腸科 (166号掲載)

2017年02月更新記事
ピロリ菌治療 胃がん

約2800名を8年間に渡って追跡した日本の研究から、ピロリ菌感染者からは36名の胃がん患者が発生したが、ピロリ菌に感染していない者からは1例も発生しなかったという論文があります。これによると、ピロリ菌感染者全員に胃がんが発症するわけではなく、ピロリ菌感染率には男女差はないが、胃がんは明らかに男性に多いのです。
我が国のピロリ菌感染者は約5000万人います。富山大学の杉山先生の計算では、この中の約500万人に胃がんが発生するということです。感染者の多くは、小児期に口からピロリ菌に感染し、ピロリ菌感染胃炎を起こします。そして長い年月を経て、胃粘膜が萎縮し、やがてそこからがんが発生します。ピロリ菌感染胃炎に食塩過剰や野菜不足などが重なり、胃がんになると言われています。
東南アジアにあるマレーシアは主にマレー人、中国人、インド人から構成される国ですが⦆マレー人には胃がんが少なく、中国人には胃がんが多く、インド人はピロリ菌感染率は高いが胃がんは少ないという傾向にあり、この差は食生活の影響かと議論されています。(参考日本消化器病学会誌)

ほづ医院 
日本ヘリコバクター・ピロリ感染症認定医  
保津真一郎保津真一郎 (内科医師)

西宮市里中町3-3-5阪神鳴尾駅北5分 TEL:0798-45-2711
http://www.asahi-net.or.jp/~RX2S-HZ/
E-mail: hozu@medical.email.ne.jp
※メールで健康・介護の相談受け付けています

脳神経内科 (166号掲載)

2017年02月更新記事
神経難病とは (4)

今回は進行性核上性麻痺を取り上げます。この病気は人口10万人あたり10~20人程度と推測されています。50歳台から70歳台に多くみられ、「転びやすい、眼の動きが制限されて下を見ようとしてもうまくできない、喋りにくい、飲み込みが悪い、認知機能の障害が起きる」などの症状が代表的です。最近ではこのような典型例以外にも、パーキンソン病類似のケースやすくみ足が先行して長期間経過するケースなど、特殊なタイプが知られるようにもなってきました。
この病気は最初に転びやすいことで気づかれることが多いですが、これは姿勢が不安定になるとともに危ないと判断する能力が低下するために起こります。家族が何回も注意しても不意に歩き出して転倒を繰り返す傾向にあります。バランスを崩したときに手で防御することも忘れるので顔面や頭部に怪我をすることが少なくありません。転倒を繰り返すたびに徐々に運動機能が低下して、4~5年で寝たきりになることもあります。食事に関しても口の中のものを飲み込まないうちに次々と食べ物を詰め込んでしまうので注意が必要です。抗パーキンソン薬などが使われますが、効果は限られています。筋力維持の運動やバランス訓練、発声・嚥下の練習などのリハビリを続けることが重要です。

つちやま内科クリニック

土山雅人(日本神経学会専門医)
西宮市段上町1-1-22(甲東園駅東へ3分)
TEL:0798-57-3600
http://www.tutiyama-clinic.com/

矯正歯科 (166号掲載)

2017年02月更新記事
矯正のお話

とある歯医者の先生から、「先生のところ、MFTしてはりますか?」と質問がありました。このMFTというのは、筋機能療法といわれるものなのですが、咀嚼、嚥下、発音といった口腔機能を整えるもので、例えば舌のトレーニングがその一例です。すかさず、「やっていますが、いきなりMFTから行うことはほとんどなく、矯正治療を行って、その結果、鼻呼吸ができるようになったにも関わらず、従来からの悪い癖が抜けなくて、舌や口唇の振る舞いがおかしな場合に、専門の衛生士にみてもらっています」と返答しました。
おかしなもので、MFTが生まれたアメリカではとっくに流行らなくなっているのに、何故か日本ではこれがもてはやされていますが、私はどちらかというとあまり信奉していません。そもそも鼻閉や扁桃肥大の影響で鼻呼吸がうまくできない子どもたちは、舌の位置や姿勢を犠牲にして口呼吸をしているのに、その根本にある原因を解決せずに、舌や口唇や姿勢、すなわち結果から先に是正しようというのは、私には本末転倒の極みだと思えるからです。
一方で、同窓の矯正医で、矯正治療を開始する際には必ずMFTのビデオを見せて、指導を受けさせて、訓練を無理やりさせて、「はい、5万円です!」というご立派な先生がいらっしゃると聞いたことがあります。考え方も取り組み方も色々です。

西宮市・保田矯正歯科 保田好秀

フリーダイヤル:0120-87-3015
http://www.cybersuds.co.jp/yasuda/

内科・糖尿病内科  (166号載)

2017年02月更新記事
糖尿病・生活習慣病のお話 (12) 糖尿病食レシピ❷
治療継続のために当院で用意している糖尿病食レシピを紹介します。2回目は「3色野菜のナムル」。色鮮やかなナムルは、常備菜におすすめ。簡単でたっぷりの野菜がとれますよ!

材料(5人分)
・ほうれんそう 1把
・もやし 1袋
・にんじん 1本
【たれ】
・ごま油 大さじ3
・白ごま 大さじ2
・しょうゆ 大さじ1
・鶏がらスープの素 小さじ1/2
・塩 少々


1食分あたり(全体の1/8)
エネルギー51kcal、脂質3.4g、糖質2g、食物繊維2.5g、塩分0.4g

レシピ
20170210-p_namuru.jpg
❶ にんじんは長さ4~5㎝の細切りにする。
❷ ほうれん草はたっぷりのお湯で茹で、水にとる。軽く絞って、4~5㎝に切る。
❸ ほうれん草を茹でた鍋ににんじん、もやしの順に入れ、2分ほど茹で、水を切る。
❹ ボールにたれを合わせ、3種の野菜を入れてあえてできあがり。


林医院 林 功 (日本糖尿病学会専門医)


西宮市甲子園口3丁目9-23 (JR甲子園口駅から南西徒歩3分)
TEL0798-64-1551
http://www.hayashi-med.com

乳腺外科 (166号掲載)

2017年02月更新記事
乳腺よもやま話 (46) 英国BBCが選ぶ世界の女性100人

英国BBCが選ぶ世界の女性100人に小林麻央さんが選ばれました。日本人から選ばれたのは1人だけでした。がんと向き合う率直な思いをブログでつづり、同じようにがんと闘う人を含めて多くの人々の共感を呼んだことが評価されたということです。私もフォローをしていますが、乳がんの患者さんがどのように感じ、どのように行動しているのかということを日々知ることができて、非常に参考になります。そして何より病気に押しつぶされることなく、前向きに生きていく様に感動を覚えます。
麻央さんが病気を公表して以来多くの女性、特に若い女性が乳がんに対する意識を高めました。検診にも積極的に参加されています。決して他人ごとではありません。自分の問題として考え、行動していただきたいものです。

さきたクリニック 先田功(医学博士・外科・乳腺専門医)

西宮市和上町2-35-101(阪神西宮駅西すぐ)
TEL0798-26-1222
http://www.sakitaclinic.com